「S-ICG」は、代表的な酸化ストレスマーカー「尿中8-OHdG」を、非侵襲・短時間・簡単操作で測定できます。
近年酸化ストレスの測定は、疾病予防・生活習慣の評価・様々な疾患の重症度や治療効果の検証に不可欠となりつつあります。その中でも「8-OHdG」は「DNAの酸化損傷マーカー」であることから重要視され、様々な分野で注目されています。
しかし、従来の8-OHdG測定は、HPLC、LC/MS/MSやELISA法で専門技術や測定・メンテナンスに多くの時間と手間がかかるものが一般的でした。
「S-ICG」はイムノクロマト法の測定カードをスマートフォンのカメラ機能で読み取るだけで測定が可能です。
測定時間も1検体10分と短時間で測定が可能で、臨床や基礎研究だけでなくフィールドワーク等でも活用頂けます。
▲ 第25回日本抗加齢医学会総会ポスター発表から抜粋 ▲
尿中8-OHdG/Cre測定法の再現性を検討するため、2検体における測定を5回ずつ行った。その結果、Sample 1およびSample 2の変動係数(CV)はそれぞれ6.6%、4.9%と良好な再現性を示し、安定した測定が可能であることが確認された。
▲ 第25回日本抗加齢医学会総会ポスター発表から抜粋 ▲
妥当性を検証するため「ICR-002(従来の測定機)」との相関性を評価した。その結果、両者の8-OHdG/Cre間には高い相関関係(R² = 0.842)が認められ、回帰直線の傾きは0.97と非常に良好な一致を示した。
この結果は、新規手法が従来法と同等の信頼性を有し、定量性に優れた有用な測定法であることを示唆している。